2011年7月11日月曜日

「蕗谷虹児展」に行く


 関東地方も梅雨が明けた真夏の日曜日には、「蕗谷虹児展」を鑑賞してからランチと言う集まりを開催しました。初めてお目にかかる方々や、何年ぶりかで会った方もいらして、20名の和気あいあいの集いとなりました。皆さん一様に楽しんでいられてほっとしました。

 大正から昭和にかけて一世を風びした、叙情画家の彼の素晴らしい作品を数多く見ることができました。素晴らしい絵にまた感心して、パリ時代のモダンで繊細なペン画は今でも通用する作品群です。しかし、あのような方でも戦争の時代や関東大震災の頃の復興の絵も描いていて、時代の流れを思わずにはいられませんでした。
 記念館では見ることの無かった絵も多くあり、見応えのある作品ばかりでした。講談社の絵本の挿絵などは、昔にみたことがあったような気がして懐かしくなりました。母の娘時代に人気があった方で、よく蕗谷虹児の名を口にしていましたから、母に見せたかったなとも思いました。いつまでも後世に絵が残り、若い方に知ってもらい、昔の日本女性のことも知るよすがになって欲しいものです。

 展覧会後にはヘルシーな中華ランチをいただき、皆さんといろいろな話をして盛り上がりました。窓の外はきっと暑いに違いないけれど、半日あまりを涼しい館内で過ごせたので、着物も苦にはなりませんでした。何人かは涼やかなお顔での着物姿で嬉しく思います。暑さに私も相当覚悟しての着物でしたが、着てしまうとかえって気持ちがシャンとするし、汗も止まるようで不思議です。改めて装う大切さを覚えました。

 前日の上野文化会館でのオペラ鑑賞も、暑い中無事に行くことが出来ましたので、充実した土、日が過ごせました。
 今年の梅雨明けは早かったので、夏はきっと長く感じられることでしょう。熱中症にならないように気をつけなければなりません。何をしていても暑いのですから、ひたすら何かをして夢中になれることを見つけて過ごすように考えます。
 用事はいくらでもあり、これから工房の改装に向けて、荷物の整理や片付けに追われる日々となりそうです。それにしても、家の中ってどうしてこれほど物があふれかえっているのかと反省します。
 今後はすっきりと暮らせるようにしなくてはならないとつくづく思うのですが、これがなかなか難しいことではあるのです。さあ頑張れ、と自分に鼓舞してだらだらとならぬよう、この7月を乗り切りたいのです。真夏の空は真っ青です。