2014年3月17日月曜日

梅は咲いたか、桜はまだかいな、、



 なんと、3月の日の経つのの早いこと、あっという間に半ばも過ぎてしまいました。
 前半がまだまだ寒かったので縮こまっている内に時間が経過して行きやっと昨日辺りから日が延びて来た事に気が付き、花桃の木に僅かにピンクの小さな蕾を見つけました。
 先週に妹が婚家先の実家の筑波の梅林から大きく梅を切り出して届けてくれたのが今日の暖かさで次々と開花してピンクの花が良い香りを漂わせてくれています。梅の香は本当に気品のある香りで桃にも桜にもない特徴です。


 さて隣の公園の桜はどんなかと見に行きましたが全く蕾もまだ見られず、4月5日の工房のお花見会には間に合うのだろうかと少々不安になりました。
 東京の開花予想は30日と聞いているのでこれから暖かい日が続くようにと期待しています。

 桜が咲くとああ今年も生き延びたわ…とだんだんそんな思いが強く感じられます。桜の木の寿命は60年ぐらいがピークと聞いた事がありますが人間の寿命にほぼ似ているのでしょうか、樹齢何百年などと言われている樹は人の手を借り接ぎ木をしたり多くの手入れを施されているのでしょう。
 今年はまた各地で桜を眺める事になるでしょうが桜行脚も私の年齢になると桜巡礼という風に思えます。今まで各地で眺めた桜の風景が瞼に浮かんで来ます。

まもなく20日から、工房の春の新作展示会も始まります。
 桜を表す作品の展示はこの期間だけです。あらた工房の桜をいらして下さった方に作品でお伝えし桜の美しさを共有して日本の春を愛でたいと思っています。

当分暖かな日が続きそうです。当たり前ですが平成26年の春って2度と巡って来ないのだと思うと、今までは何となく過ぎて来た春も毎日味わいながら過ごそうと今年は特に感じます。もうじきお彼岸です。
 今年の桜を見ることが叶わなかった知人が増えて来たのには、少しばかり気が滅入るのですが私の年齢を考えれば致し方無いこと、今年お花見を共に過ごす4月5日のお花見会は友人たちと賑やかにしようと考えています。

2014年3月1日土曜日

沈丁花の蕾


 いよいよ2月も終わりとなりました。2月は私に取っては特別な月です。
月末に誕生日を迎えるのは28日であったり29日であったり、どちらでも良いという閏年生まれの私はふしぎな感覚を持ちます。
 29日になったとたんにこの世に誕生したのは勝手な思い込みかも知れませんが、いかにも自分らしい気もします。
 1月生まれと2月生まれをいっしょにして「睦月如月の会」と称して今年も集まれる人たちだけでお食事会を実行しました。
 食事の後、記念写真を撮りました。桜の帯と蝶々の帯を締めていらしたお二人に挟まれて梅の帯の私は幸せに思えました。


もう一年一年がますます大事に思えてなりません。ずっと気になっていた、まどみちおさんが亡くなりました。
 どんな小さな事でもじっと観察して見るまどさんの生き方は本当に素晴らしく私もあんな風になれたらいいなあといつも思っていました。
 彼の年齢までは生きるのは至難の業でしょうが、おこがましいですがあの生き方、物を見つめる姿だけは習いたいと思います。ご冥福をお祈りします。
 ぞうさんぞうさんと歌われるあの歌は私も何度も何度も子供たちに歌ったと思います。歌詞の持つやさしさは親子にとって心がほんわりとするのです。何気ない詩なのですが何時までも心に残ります。

 28日はとても暖かな日となり暖房も消す程でした。これからが三寒四温なのでしょう。東京の桜の開花予報も出て春に向かう心構えというか覚悟もできました。覚悟というのも可笑しいですが開花予報が出ないと春にまっしぐらにという気分になれないのです。
弥生という言葉の響きもいかにも春だ春だよという気分にさせます。
 3月になれば降る雨さえ氷雨ではなく新芽の成長を促す甘やかな春雨と思えてそれほど辛くはなりません。

 昼間に小道を歩いたら近くの家の植え込みにエンジ色の沈丁花が固くエンジ色の蕾をたくさんつけていたのを見ました。もうすぐ香り高い春の空気と春風を運んで来てくれるのでしょう。秋の金木犀とおなじ役割で春の使者といつも感じます。
 賑やかだったソチの冬期オリンピックも終わり静けさが戻ったようです。穏やかな春が始まりますようにと願う3月がやってきます。