2015年12月24日木曜日

クリスマスコンサートは星の競演



 12月19日には銀座でクリスマスコンサートが開かれました。昨年に続き今年も盛会で昼の部、夜の部と2回に分けて満席となりました。アットホームなクリスマス音楽会プラスお食事会とお腹も耳も満たされた一日となりました。




こ の日は特に着物で参加という決まりではなかったのですが、私の周りには着物好きな方々ばかりでしたので、12月も着物で楽しもうという装いの中、お客様同士で和気藹々でした。


 以前は12月は女性たちは家事に忙しくて、とても外で楽しむ時間なんてなかったのですがここ最近は12月の過ごし方も昔と違い、出かける機会が多くなったようです。

 お正月が来る前の初冬から真冬にかけての図柄でクリスマスらしい楽しい柄の着物や帯も増えて寒い季節を思いきり楽しもうとハッピーな気分でのお集まりです。
当日の楽しいお写真をご覧下さい。皆様、メリークリスマス!

2015年12月4日金曜日

冬晴れの師走に



 12月に入り恒例の「樅の会」始まりました。初旬の10日間開きますが、工房では今年ラストの会期となります。
 銀杏の葉がすっかり落ちて紅葉も終盤です。今年は紅葉が遅れたせいで近所の大きな古い家の紅葉と欅の紅葉が夕日に美しいです。

 割と暖かな初冬の気温なので助かりますが中旬になれば街はクリスマスのネオンに彩られて華やかになることでしょう。
 毎年、この時期に開催される「樅の会」は副題で「冬を楽しく」との考えで作品をそろえています。
 お正月に向けて新春の華やかさも含めて年末からの行事にも楽しめる着物や帯を染めています。
 慌ただしい季節ではありますが、また人と人との交流が多い頃でもあります。この時期のシーンに溶け込むような帯や着物はむしろ「冬を遊んでしまおう」という気持ちで作品創りをしています。他のシーズンとは少し違ったうきうき感も帯や着物に盛り込みたいと思っています。

 そして今年はこれらの作品に加えて工房でかつて創ったことのある手描き小紋のサンプルのコレクションを一同にご覧に入れようと用意をしております。
 あらた工房が過去創り上げた着物は数知れませんが、特に手間と時間をかけた記録のサンプルを多く残していますので,この機会にぜひお見せできればと展示しています。
 50年あまりの間にこれほどの数の染めをしたというサンプルを見れば私自身も気が遠くなるのですが、これから先の50年はもうないのですから貴重な記録となります。
 どうぞ「樅の会」にお越し頂いてこの半世紀の間に染められた見本をご覧下さい。初公開です。