2014年3月1日土曜日

沈丁花の蕾


 いよいよ2月も終わりとなりました。2月は私に取っては特別な月です。
月末に誕生日を迎えるのは28日であったり29日であったり、どちらでも良いという閏年生まれの私はふしぎな感覚を持ちます。
 29日になったとたんにこの世に誕生したのは勝手な思い込みかも知れませんが、いかにも自分らしい気もします。
 1月生まれと2月生まれをいっしょにして「睦月如月の会」と称して今年も集まれる人たちだけでお食事会を実行しました。
 食事の後、記念写真を撮りました。桜の帯と蝶々の帯を締めていらしたお二人に挟まれて梅の帯の私は幸せに思えました。


もう一年一年がますます大事に思えてなりません。ずっと気になっていた、まどみちおさんが亡くなりました。
 どんな小さな事でもじっと観察して見るまどさんの生き方は本当に素晴らしく私もあんな風になれたらいいなあといつも思っていました。
 彼の年齢までは生きるのは至難の業でしょうが、おこがましいですがあの生き方、物を見つめる姿だけは習いたいと思います。ご冥福をお祈りします。
 ぞうさんぞうさんと歌われるあの歌は私も何度も何度も子供たちに歌ったと思います。歌詞の持つやさしさは親子にとって心がほんわりとするのです。何気ない詩なのですが何時までも心に残ります。

 28日はとても暖かな日となり暖房も消す程でした。これからが三寒四温なのでしょう。東京の桜の開花予報も出て春に向かう心構えというか覚悟もできました。覚悟というのも可笑しいですが開花予報が出ないと春にまっしぐらにという気分になれないのです。
弥生という言葉の響きもいかにも春だ春だよという気分にさせます。
 3月になれば降る雨さえ氷雨ではなく新芽の成長を促す甘やかな春雨と思えてそれほど辛くはなりません。

 昼間に小道を歩いたら近くの家の植え込みにエンジ色の沈丁花が固くエンジ色の蕾をたくさんつけていたのを見ました。もうすぐ香り高い春の空気と春風を運んで来てくれるのでしょう。秋の金木犀とおなじ役割で春の使者といつも感じます。
 賑やかだったソチの冬期オリンピックも終わり静けさが戻ったようです。穏やかな春が始まりますようにと願う3月がやってきます。