2011年1月31日月曜日

最後の寒さの中で


 いよいよ1月も最後となりました。この厳しい寒さも明日からはすこし緩み始めると天気予報では伝えていました。節分を過ぎると、いよいよ春に向かうのでしょうか。
梅もほころびましたし、沈丁花もまだ堅くえんじ色のつぼみを見せています。

 土曜には今年のラストの新年会としてホテルオークラで開かれた板東三津五郎さんと巳之助さんの新年会に出かけて参りました。
200人以上の集まりでした。恒例の福引きがあり楽しく過ぎました。福引きで当たった番号を読み上げる三津五郎さんの口跡はとても力強くて、襲名以来10年経ってもまだまだこれから楽しいお芝居が観られると思いました。
 息子さんの巳之助さんも年ごとに立派になられて頼もしい限りです。歌舞伎座はまだ2年以上も先にならないと出来ませんが、また先の楽しみと思い、新歌舞伎座の柿落としには元気で友人たちと行ければ良いと願っています。

北国の雪が屋根より高く積もり一人暮らしのお年寄りが困っている映像を見ると、私には想像も出来ない本当に大変なことと思います。あんなに積もる雪も溶けて、春が訪れるのはいつになるのでしょうか。
東京に暮らしていると雪国の大変さは想像するばかりですが、節分が過ぎ、ひな祭りが来て、桜が咲くのが待ち遠しい事です。
 明日からはまた身を引き締めて風邪を引き込まないように頑張って行きます。
節分の豆を食べる量が増えていくばかりですが、気持ちは結構たぎっていて、今年もあれもしたいこれもしたいと思っています。

2011年1月24日月曜日

初春歌舞伎


 寒い日々の1月です。観劇は例年のように1月は歌舞伎を2回観ました。1月はお芝居を観ないと仕事のエンジンがかかりません。眼にも脳も心にもお正月をたっぷりと味合わせてからスタートします。
1月はそれほど深刻ではない演目が並びますから気楽に楽しめます。
演舞場での初春歌舞伎は、今まで観たことの無かった「芋洗い勧進帳」を観ておもしろい舞台に笑い、荒唐無稽な「妹背山婦女庭訓」では蘇我入鹿に仕える女官た ちのおもしろさ、劇中で娘お三輪をいじめる、おじさん丸出しの女形たちに可笑しくって笑い「寿曽我対面」ではいかにもお正月らしいおめでたい色彩あふれる 様式美に満足してまた今年も無事に過ごせますようにと思ったのでした。

 団十郎も病が癒えたとはいえ海老蔵の件でさぞ心痛だろうと思いましたが、舞台で演じている姿を見ると特殊な職業故に、またあのような世界だからこそ仕事が頑張らせてくれるのだろうなーと思わずにいられませんでした。

正月5日には海老蔵の空けた舞台を玉三郎が演じていて還暦になったという話を聞いても全く変わりなく感心するばかりでした。
おもえば玉三郎が40歳になった時にきれいな内に沢山舞台姿を観ておこうと、かなり通って舞台を観ましたがその後もどんどん芸が磨かれて貫禄もついてだれの追従も許さない役者として美しさも保ち、まるで人間ではないような気さえするのです。

 こうして私の一月も華やかな舞台を観ることに始まりましたが本当の春が訪れるまでまだ二ヶ月ぐらいあるでしょうか、お正月の舞台の余韻を体内に溜めてまだまだ厳しい寒さですから風邪を引かぬように暮らして行きたいと思います。

2011年1月17日月曜日

梅が咲いて

 朝晩の冷え込みが厳しい中、ぼちぼちと梅の花が咲いているのを見かけるようになりました。北陸では大雪に見舞われているというニュースを見かけるのですが、寒さの中でも日差しが差して、暖かい場所に立つとなんだか早春の気配も感じられます。
ほころびはじめた梅のせいなのでしょうか。にわかに早春を感じます。最初に咲くのはやはり白梅が良いです。気高い香りはやはり早春に咲く水仙と同じです。この時期ならではの風景です。
 一月も半ばを過ぎてお正月の飾りをすっかり片付けてそろそろ春の支度です。

 おひな様の額を飾ります。これは私が生まれたときにある日本画家の方に描いて頂いたものですでに65年以上も経っているかと思うと感慨深いものがありその古びた感じも味わいがあります。
すでに私の持っていたおひな様も消失してしまって何もない今となっては私が女の子として祝ってもらった証としてどんなに古くなった雛の額でも父母を思い出すよすがとなっています。

 今年は身内にはじめて初節句を迎える子がいるので、ことのほかおひな様が気になります。 
デパートに出かけるたびに展示場を覗いて見ているのですが未だに気に入った品に出会えずに少し焦っていますがどこのデパートも似たりよったりで大手のメーカーが出しているのはよく見るとおひな様のお顔も三人官女のお顔も同じで、結構なお値段でもオートメーションで作られているのかと思うと急に興ざめしてしまうのです。

私の好みに合うのがないかしらと探しています。価格の問題ではなく分相応で、大きくなくても質の良いものに出会わないかしらと考えています。なかなか難しいものです。
小正月が終わるともうすぐ女正月というのでしょうか、ゆっくりと早春を楽しみたいです。そして2月に入れば春節でまた横浜に行こうかしらとも思っています。

玄関の植え込みも春らしい花にそろそろ植え替える頃です。かわいらしい水仙や桜草でも沢山植えてもようかとあれこれと春の花を思い浮かべる日々なのです。

2011年1月10日月曜日

冷え込む成人式


 今日は一段と冷え込みが厳しい日です。成人の日の祝日がいつのころから1月の第2月曜になってから毎 年定まった日でなくなったので、いつが成人式だったのかとその都度考えるようになり、そのうちにわからなくなってしまいました。
 つまり昔のように1月15 日と決まっていた印象がしっかりと記憶に残っていて年により日が変わるのは未だに慣れないのです。
 そればかりでなく成人式の日が早まったこともあり、お正月休みの延長線のようであったりして盛り上がりに欠けてしまったようです。着物の業界にも少なからず影響を与えています。
そのために前年度のうちに写真だけ撮る方も増えてずるずると成人式が行われて一斉に1月の中旬に盛り上がるということがなくなりました。
 
 国の祝日の設定には本当に余計なお世話だったと思っているのは私だけでしょうか。
連休を増やす目的だったのでしょうが飛び石の休みだって良いものです。国民の人気を取るためだけの祝日の変え方と、振り替えのために日曜に祭日だったら月曜が休みになるというのも私は気に入りません。この考えも古いのでしょうか。
 時代の要求がそうさせているのかわかりませんがこれからも祭日は減ることなく増える傾向でしょうから余計に納得出来ないのです。

12月23日の祝日も嫌です。この頃に休みがあることで一気に暮れの忙しさがしぼんでクリスマス頃からお休みモードに突入してしまうのです。
歳末らしい活気と、お正月が終わってから少し立ってからの成人の日のお休み日は15日というのは絶妙な日だったのです。日本人は暮れは本当によく働きました。
いくら私一人が吠えてももう祝日は動かないとは思うのですが、最近よく言われているところの日本の国の国力の低下にもつながっていると思っています。
就職難、不景気、人口の減少、格差の開き、高齢化、働く女性をサポートする子育て支援の貧困さ、などなど沢山の問題を抱えたままの平成23年の出発でした。そのうちのどれかひとつでも未来の見通しが見える政策やビジョンが欲しいです。
このままだと国際社会の波にも乗れずに日本船は沈没しそうです。

 成人式を取り上げたニュースに映る振り袖を着た女性たち、同じような白いえりまきをして同じような髪型で風にあおられて散らかしたようなヘアースタイルを見るにつけて何とかならないのあの頭は?と怒りまくる私でした。
 心までも冷え込んで来たこの連休でした。社会に向かう若い人たちに沢山の幸があればよいと願 わずにはいられません。まごまごしている内に月半ばとなりそうです。

2011年1月5日水曜日

うさぎにあやかって


 皆様あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく、今年はいつも以上にがんばります。寒いですが東京は雪が降らないで何とか穏やかなお正月でした。


  私はこの3が日は取り立てて何もせずにテレビを見たり眠ったりしてこれという仕事もしないままに過ぎて行きました。2日には初詣をしようかと近所の新井薬師寺に犬をつれて出かけたら驚いたことに沢山人が出ていて参道からあふれて道路までもの行列でとても入り込む隙間もないのです。
あきらめて寺の周りをぐるっとまわるだけにして終わりにしました。
あのお薬師さんがと少々驚きもしましたが、人々があんなにお参りに来るなんてという思いとなにかに頼っていて景気が良くなって欲しいのだなとつくずく感じました。

 テレビではイタリアの特集が多くてついつい見とれている内に旅行気分にかき立てられます。ひさしく外国にも旅行しなくなりました。今はゆける時期ではない のでテレビで我慢です。1月はさしあたって歌舞伎には2回参ります。当分はお芝居に出かけてお正月気分に浸ろうと思っています。
何よりも健康を第一に制作に励もうといつもの年以上に決意を新たにしています。
ますます着物がすたれて行かないようにがんばるつもりになっています。
特に若い方の着物離れが進まないようにと願っています。

 うさぎのようにホップ、ステップ、ジャンプと勢いよく跳ねるつもりになっています。寒さに負けないようにまだまだ厳しい気候が続きますから気を引き締めて行動しなくてはと考えています。
 昨年暮れに横浜の元町でかわいいウサギのぬいぐるみが目に止まったのでおもわず手に入れてしまいました。おそらく自分のためにぬいぐるみを買ったなんてこの年で初めての経験でしょうスウェーデンのもので両耳が垂れ下がったベージュ色のかわいいウサギです。
当分はパソコンデスクのそばに置いて癒されようと思っています。
ウサギはかつて2匹も飼っていたのですが私の印象ではあまり頭の良い動物とは思えなかったのですがその毛並みや動作は愛らしいです。しかし犬や猫のような知能は兼ね備えてはいなかったと記憶しています。
でも亡き父はうさぎ年だったので今年はせめてぬいぐるみだけ、かわいがろうと思っています。