2015年7月15日水曜日

再びの青いケシを見に



 7月の初旬、満を持しての花紀行として長野の山奥の大鹿村のずっと先にある青いケシの花を見に出かけました。
 2年前は遅すぎて見られず、昨年は栃木の水性植物園で終わりかけの青いケシを見たものの期待の60パーセントぐらいの満足度に終わり、今年こそはと、仲の良いお友達の企画で行きました。
まさに天空の農園といえるような高地に青いケシを栽培しているお仲間の元へ四駆でたどり着きました。

 電車でもバスでも行く事の出来ない、山また、山を車で上り、まだまだ先へと期待に胸を膨らませての道中は運転して下さった方へ感謝感謝の思いでした。
歩いても行けないこんな山奥に青いケシを栽培していられる農園があるなんて驚きでした。


そして期待通りの青いケシの畑を見たときは感激でした。
一面にケシ畑でその色の濃さは素晴らしく、咲く前は紫がかった蕾でも咲くと濃い青で想像していたスカイブルーでした。


夢中で写真を撮りましたが、これほど沢山の青いケシを見れて大満足でした。
 霧雨のなか、ケシの畑を歩き回り、他にも咲いている高山植物にも目を奪われ至福のひとときを山奥の中で味わいました。やはり海抜1500メートル以上でないとこの花は咲かないようです。

 かつて岩手の早池峰山でみた早池峰ウスユキソウと同じで、この時もこのエーデルワイス見たさに登山した時に感じた「高嶺の花」というのはこういうことを言うのだと実感したことを今回の青いケシでも感じました。
 簡単に見ることの出来ない高嶺の花は、あのときのハヤチネウスユキソウと青いケシで私の中では双璧の高嶺の花として君臨しています。

 簡単に見ることもできないし、お花屋さんでも買うことが出来ない花の気高さは言うに言われない存在感で心の奥に残ります。
 このたびはやっと間に合ったのですが、もしまた来る事が出来たら6月の終わり頃のがもっと良いそうです。一人で来ることは絶対に出来ません。
 本当に皆様の助けを借りて高嶺の花を見ることが出来て幸せでした。ハヤチネウスユキソウも青いケシも7月に見た花だったのでいつか、胸に暖めて時期が来たら胸の中から取りだして描いてみたいなと思うのですが、いつになるか、、、分かりませんが実際に見た経験は私にとっては貴重です。
 いくらでも写真や映像で見ることは出来る時代ですが向かい合わないと風に揺らぐ花たちと語ることは出来ません。


梅雨の最中でしたが素晴らしい夏の始まりでした。同行して下さった心優しいお友達たちに感謝感謝の花紀行でもありました。