2011年5月24日火曜日

五月の雨


 先週の金曜日より23日の月曜まで山行きとなっていました。もちろん犬たちも連れての事です。土曜日には山荘でプライベートコンサートを行いました。緑の山々はいよいよ濃さを増して来ていました。今回はキブシの木の白い花がいたるところで見られて、その花の房が美しく高い木いっぱいに咲き競っていました。
 ジャーマンアイリスも道の端や田の畦に見られ、大ぶりな紫や黄色の花が目立っています。芝桜も色濃く、農家の庭先で地に這うように広がっています。
 滞在中、激しい雨が降る時も有り、雨が上がると木々や草花がまた勢いを増して緑が濃くなります。ここのところ度々山のアトリエに行くのですが、わずか3日しか経っていないだけなのに景色が変わります。5月という季節は自然の景色も大変な勢いで進んで行きます。草木の様子はまるでコマ落としの映画を見ているような気分になります。自然界のドキュメントの映像のようでもあります。

 山道を散歩していると色々な種類の菫を見つけました。珍しい色合いの菫があったので庭に移植しようと思い、いくつか掘り起こしてみました。菫だけの本を持っているので、これからゆっくりと名前を探してみます。菫は種がこぼれて増えてゆくので、また私のコレクションが広がるのを期待します。
 日当たりの良い場所にワラビが出始めたので採りました。早速あく抜きをしてさらします。明日の朝食が楽しみです。リスが落葉松の林の中で遊んでいるのを見ながらの静かな朝食は、贅沢な時間の流れを感じ、どんなものにも代え難い大事な時だとも思えます。足下近くに寝そべっている二匹の犬も安心しきっています。
 ベランダから見下ろすと、山シャクヤクの白い蕾が3つも見えました。今度来たときにはもう散ってしまっているでしょうか。咲く時を見てみたいものですが自然は私を待っていてはくれないでしょう。
 雨が降ったり止んだりの日々を過ごして来ました。