2011年11月14日月曜日

酉の市に行く


 ずいぶんと久しぶりに、北野神社の酉の市に日も暮れかかる頃に行ってきました。

 昔は年毎に少しずつ熊手を大きくしていったものですが、何時の頃やら飾るには大きくなってしまったのでやめてしまいました。
 今年は震災やら我が家にも大きな変化がありましたので、ふっとまた思い出して一番小さいのから原点に戻って買ってみようかと、それは可愛らしいかき熊手を神社で求めて見ました。

 巫女さんの格好をした二人の若い女性が屈託ない笑顔で当たり玉をくれて舞台に描かれてある宝船の真ん中に当てて下さいと言いました。
 残念なことに少しそれてしまい、「惜しーい」と言われてしまいました。きっとアルバイトなのでしょうがのびのびとして仕事を楽しんでいるようです。


 以前に比べれば何て人の出が少ないのだろうと、思われました。一般の家庭では大きな熊手など買うはずもなくて、お商売やさんぐらいが求めるのでしょうがこのところの景気の悪さが影響しているのでしょう。
 かつては、ひとつ売れる度に景気よく大きな声で手締めをする光景があちこちで見られたのですが今でもそうなのでしょうか。
 先ほどは、なにか手持ちぶさたで立っているばかりでこれから夜も更けると賑やかになるのかなと案じながら神社を後にしました。
 来年は良い年になるように良くお参りしてきましたが、どうなることでしょう。 

 辰年ですから昇り龍の手ぬぐいも年賀用にと用意しました。商売には辰年は良いそうで我が家にも辰がひとりいますし犬の名も龍馬なので一人と一匹に期待しましょう。今年ほど天変地異に驚かされた年はありません。
賑わいが気になるので夜になったらまた北野神社に出掛けてみようと思いますが11月にしては暖かい大酉様の夜でした。
 三の酉まで今年はあるので来年に向けて上向きの景気になりますように。でも三の酉のある年は火事にご用心です。なんでそう言われるのかはわかりませんが子供の時からそう聞かされて育ちました。今の若い方は知らないことでしょう。

 帰路に美しい女性が大きなボルゾイを散歩させているのに出会いました。
美しい白い巻き毛にタータンチェックの洒落たマフラーを首にかけて飼い主に寄り添う姿はダンデイな貴公子のようです。もう35年以上も前に同じ犬種を飼っていた事を思い出して懐かしくなりました。背景に酉の市の提灯がずらっと並んでいてボルゾイも粋に見えました。