2011年11月7日月曜日

山茶花の小径


 割と暖かい11月を迎えています。11月と聞くと酉の市だと、すぐに思います。酉の市が終わらないとクリスマスモードにはなりません。そして山茶花が咲く季節でもあります。
 小春日和の穏やかな小径には、このあたりでは山茶花の垣根が多くみられます。やはり「山茶花山茶花咲いた道焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き、、、」と歌われた名所がすぐ近くにあるからなのかしらと考えてしまいますが、古くからの家が多いせいなのかも知れません。
 山茶花には多くは一色のローズ色で一重の花びらが大半ですが中には八重で白、または絞りで赤と白の混じった色の花も時折みられます。晩秋から初冬を彩る花で最も花の少ない季節なので貴重だと思います。
一輪挿しに一枝差しても風情があり、花の少ない季節に重宝致します。私の頭の中にはお酉様、山茶花、と繋がっています。
 今年のお酉様では念入りに熊手を選んで工房のリニューアルに備えなくてはと考えます。工事の終わるのは12月も後半にかかりそうなのでそれまでは何とか暖かい日が続くことをと願っています。

 山でも良いお天気が続くと八ヶ岳、南アルプス。富士山がくっきりと見えてこれからの季節が最も美しく山波の稜線や山の襞までもが見えてきます。
人が訪れなくなって山も賑わいが治まる頃が景色が良くて空気は冷たく深呼吸すると肺の中までもが冷たく清浄な空気で満たされます。
すでにススキも真っ白でその葉も枯れ葉色になり里の家々の庭隅には小菊の株が赤や黄色の濃い色に咲き、柿の木も全部の葉を落とし実だけがまだ木に残っています。

 山でも気温は10度以上ありましたので、今年は全国的に暖かい11月のような気がします。穏やかな日々が多いとありがたいと特に最近は思うようになりました。
先週は小布施の栗羊羹や栗きんとんを食べて濃いお茶を飲み行く秋を満喫しました。
めりはりのある日本の気候は今更ながらよいものだとつくづく感じます。