2013年6月10日月曜日

木曽の漆器祭り



 梅雨時と言いながらも晴天に恵まれて木曽平沢の漆器祭りに行きました。緑の濃い山間を抜けて行くと谷あいにひしめくように家々が並んでいます。


 平沢地区には9時に着き少ない駐車場を確保してから村落の両側に立ち並ぶお店を眺めながら何か気になる漆器はないかなと左右を見ての往復は楽しいものです。 それぞれの家の職人さんたちが熱心に漆器を並べて説明してくれます。
 どの家も家族中で暖かく、一生懸命迎えてくれます。ウド汁を振る舞われたり素朴な蕗やイタドリの山菜を勧めてくれます。山間を流れる清流が時々涼しい風を運びます。 



もう何年もこの木曽の漆器祭りには通い続けていて器はもう使い切れないほどあるので最近は大きな物やインテリアの品に目が行きます。いつもひらめいて手に入れます。
 今年はランプシェードというのか木に紅い漆を塗ったシャープな形に惹かれて求めました。



 夕方には山のアトリエに戻り友人たちと早々と夕食作りをして山菜の天ぷらや持って行った鱧を天ぷらにして話が弾みました。
 山ではレンゲツツジも終わり十二単も終わりかけて、白いマーガレットやミヤマアカツメグサそして卯木の花が咲いています。中でも斑入りの葉を持つ薄紅色の谷卯木が何とも爽やかで浅緑色の葉が美しいです。
 野薊もぐんと葉が出て来てその新芽を摘んでこの時期恒例の天ぷらの食材になりました。カッコウにウグイス、時折啼く雉の声が響き渡る山の初夏です。まだ紫陽花も花芽が見えず待ち遠しいですがベルガモットが大分増えて来ているので7月が楽しみです。

 今年の梅雨は空梅雨なのでしょうか。それも困りますが雨は寝ている間に一生懸命降ってくれれば良いのにと都合の良い事を考えてしまいます。空梅雨では作物も実らず貯水池も干上がってしまうから心配です。
 葡萄や桃は甘くなってくれるでしょうか、はや6月も三分の一過ぎてしまいました。

 今週からは、夏の新作展「夏のあらた会」と、古い着物相談会「今昔の会」がはじまります。梅雨の晴れ間にお客様がいらして下さると嬉しく思います。