2012年9月20日木曜日

素粒子の調べ



 この1週間は変化に富んだ日々でした。17日の葉山での甲斐犬オフ会に続き翌19日は乃木会館でのピアノコンサート、そして19日は韓国の英国聖公会の司祭様たちとの会食会と絶え間無く用事があり充実した日々でした。

 私には未経験だったのは18日のピアノコンサートでした。ピアノコンサートも良かったのですが、興味深かったのはお弾きになられた橋ひさきさんの存在でした。
何でもピアニストでありウイーン大学の哲学科の教授でいらして、ピアノの演奏の後が「不思議な素粒子の話ー私たちは何から出来ているか」というテーマでお話があり素粒子の話をなされたことでした。
 日頃の私には全く難しいテーマに思えましたが原子、分子、素粒子とひもとかれての話は分かりやすくその場では理解出来たような気がしましたが、人にはうまく伝えることは全く出来ません。
 もともと音楽家であるのでご自身の作曲による「素粒子の戯れ」という曲も演奏されましたが、曲調はそんなに難しくなく聴く事が出来ました。ピアノに対しても素人の知識しかないのに哲学の話や自然科学の話、まして素粒子の事など聞くチャンスすらも日頃ありませんからかえって新鮮でした。

 芸術の秋ですから何でも臆せずに見たり聞いたりしようと思うのですが頭をフレキシブルにして砂地に浸透するように何でも取り入れて行きたいと考えています。

 19日は韓国の方とのお話の中で竹島の話題が出たのですが、韓国の方はこの問題は我々は歴史という観点から考えるが、日本は領土問題と考えているところに双方のずれがあるのではと言われましたが、新聞やテレビで報道される位の知識しか持たない私はこれも勉強不足で色々と話し合えない自分に歯がゆくも思えました。

 国の内外に大きな問題を抱えているこの時代に自国のことをもっと深く知る必要があると思い知らされる週でもありました。
 韓国の司祭様には教会で着る法衣の上に首から提げるストールを頼まれて、かつて作ったご縁からのお付き合いです。とても喜ばれていて何時も感謝されます。
 ずっと昔にはレセプションでご婦人の着るチマチョゴリを染めたこともありました。こんな事ぐらいしか民間での外交は出来ませんが、私なりにと思っています。国は違っても個人個人のお付き合いが大事です。

 昨夕は長いこと使っていた愛用の自転車をとうとう新しいのに買い換えました。あちこちとガタが来ていたので危険だからと家族に言われていやも応もなく取り替えたのです。
 古いのを捨てるのに一抹の寂しさがありましたが新しいのはぴかぴかのパープルというか茄子紺色です。
 
そして今朝は隣の公園で殺虫剤の散布があるというチラシが入っていたのを思い出し大急ぎで公園と家との境のフェンスに成っているゴーヤを収穫しました。今の私には自転車や可愛いゴーヤちゃんの方が身近な問題で自分にあっています。
 午後には何時もお世話になっている中国人のお医者様の所に行く日ですがあえて政治の話には触れないようにと思っています。
 同じアジア人で韓国も中国も最も日本人と似た顔立ちですがその思考は全く別だとつくずく国民性の違いを感じるこの頃です。