2012年5月21日月曜日

源氏香之記そして金環日食



 穏やかな5月の陽光が降り注ぐ20日、誘われてお香の会に行きました。
恥ずかしながらこの年齢になるまで香道に触れる機会がなかったので娘と同世代のF子さんに誘われると、これは良い機会と参加してみることになりました。


 今まで源氏香の図柄は何度もそのデザインからヒントを得て柄として創ってきましたが大本である源氏香が香道の中でどのように扱われるのかあやふやの知識だったのが今回参加させて頂いて大体分かりました。
香道は何とも雅で精神性が高い遊びであることも理解出来ました。5種類のお香が順に回ってきて香りを感じて同じ香りをその中で当てるわけですが時間を置きながらその都度記奥に留めるのはとても難しい体験に思えました。一定の時間内でそれぞれの香りを覚えるのはどんな感覚を手がかりにしたら良いのかと迷いましたが、何とか無事に終了致しました。
 お茶を頂きながら香道の成り立ちや歴史を教えて頂き奥の深い事だと知りました。感覚を研ぎ澄まさないと全く分からなくなるのではないかと感じました。


 たった1回の経験では何とも言えませんが誠に渋く味わいのある道だと思います。お茶の世界にも和歌の世界にも通じるものがあり、まだまだ人生の修行が必要で昔の貴族の遊びとは言え、かなり高度な精神性も求められるし香道もずいぶんとクリエイトな遊びなのだと感じ入りました。まだまだ勉強しなくてははならない世界が私にはどっさりとありそうです。
  この日は何度も美味しいお茶をご接待頂いたせいか五感をフル稼働させたせいか、なかなか寝付けずに気がついたら金環日食の朝を迎えてしまい、またまた珍しい日食の様子を眼にして天体の不思議も垣間見ました。そして昼にはうつらうつらとしてしまうのでした。私には盛りだくさんな24時間でありました。