2011年8月20日土曜日

秋雨前線


 お盆休暇たけなわな時期も過ぎてやや私の滞在している山のアトリエの辺りも人影が減り静けさが戻ってきたようです。
暑さも一段落すると急に雨が降り続き気温も急激に下がり、天気予報では秋雨前線がやって来たと伝えていますが、この涼しさも一時的なものとは思われます。まだまだ残暑はぶり返すそうですが、気温が16度となればこのまま秋が始まるのかと思ってしまいます。冷たい秋の雨に尾花が生い茂る原っぱでは雨露が尾花の先や葉にきらきらとついてしずくを霧雨に振るわせています。

まだまだ穂を付け始めた尾花は赤みを帯びていて穂もひらいてはいませんが、丈だけは高く一面に山荘の前に広がりその根元では野アザミが咲き始めています。
 雨続きで周りの山々はほとんど見えません。テレビから聞こえる甲子園からの応援の喧噪が静かになり高校野球も終わりかけると、夏もそろそろ終盤だなと毎年思います。すると不思議に空までも秋めいて見えるのです。

 あんなに夢中になって食べていたスイカも、この2、3日は涼しすぎて欲しなくなるのもおかしなものです。今日は頂いた讃岐うどんを暖かくしてお昼にしました。
 本当はお素麺を食べたいと思いながらも気温の涼しさにうどんが勝ちました。きっとまだスイカや素麺の出番はあるでしょう。そうは簡単に秋が来る訳はないはずです。
 今日は秋の味覚のピオーネを発注する伝票を書きながら外出もせずに静かに窓から落葉松に煙る雨を見ながら過ごしました。

 少し肌寒いので夜は村の温泉にでも入って温まりたい気分になっています。