2011年8月8日月曜日

再生に向けて


 明け方からミンミンぜみが激しく啼く今日より、いよいよ工房のリニューアルに向けて、改装工事が始まりました。厳しい真夏の太陽のもと改装部分が取り壊しとなり、がんがんと壊す音が鳴り響きます。
 昭和を頑張って生き抜いて来た家屋が、壊す音に悲鳴を上げているようです。家具をどけて壁などが露わになったところを見回すと、さすがにもう建て替える時期に来ているのだと思わずにいられません。中でも古びた欄間やふすまの取っ手、小さな障子窓の珊などが、古びた色合いになっていて捨てがたいものです。リニューアルに生かせるかもしれないという話なので、建築家の仕事が楽しみでもあります。
 私は丸い窓が好きなのでまた再び小さな和室にデザインしてもらうことにしました。

 これからの時期に落ち着ける居場所もなく、当分は山のアトリエ暮らしとなります。秋風が立つ頃には全てが終わることでしょう。荷物の移動は本当に大変でしたが、ここ一番踏ん張るしかないと毎日片付け作業に追われる日々でした。

 犬たちも工事の邪魔になるので犬を連れての疎開です。大きな物音に犬たちもはしゃいで興奮気味です。工事終了まで大きな台風に見舞われないように再び大きな地震に遭わないようにお参りにでも行ってこようかと思います。