2017年5月7日日曜日

夏の着物、そして浴衣の楽しみ



 青葉若葉のまぶしい季節がきました。着物で出かけられる方も6月の衣替えを境に一気に単衣の着物に入りやがて薄物の盛夏の着物へと変化させていきます。

 加えて夏には浴衣も登場します。花火大会やお祭り、縁日、盆踊りなど納涼の催しには浴衣姿が日本の夏を情緒ある列島に彩ります。
 夏の素材も綿、麻、夏向きに織られた絹布、植物繊維から織られた芭蕉布など、短いシーズンなのに多彩です。


 夏は特に浴衣が大活躍です。若い方々も浴衣なら着て見ようかと思われるようです。浴衣にも色々、最近ではプリント柄が主流なので、まるでTシャツでも買うかのように安価に手に入りますが、私はやはり昔ながらの古典柄であったり、粋であったりと思わせる浴衣に惹かれます。

 1反ずつでも手で染めて創る浴衣は、綿の生地も良くて何年も着られるので愛着がわくことでしょう。

 夏祭りや縁日の賑わい、花火の音と夏の夜空は夏のメモリーとして子供から大人まで暮らしに溶け込んだ景色としていつまでも心に残ることでしょう。
 7月20日からはあらた工房でも「江戸の粋・大人のための浴衣展」を開催します。ご予約お待ちしております。