2013年11月14日木曜日

目黒雅叙園にて「美しいキモノ」創刊60周年記念作品展



 11月13日には目黒雅叙園にて「美しいキモノ」(ハースト婦人画報社)の創刊60周年記念の記念作品展があり、あらた工房の訪問着も展示されていました。
 そのキモノを見がてら雅叙園でランチ会をということになり、16名の方が集まり、楽しく着物を見たり食事をしたりしながら晩秋の午後を過ごしました。



  長いもので着物雑誌「美しいキモノ」と関わってから35年以上も何時の間にか経ってしまいました。
 その間、日本の女性も大いに変化しましたが時代も大きくうねるように変わりファッションとしての着物、着る側からの着物の存在も大きな変化をもたらしました。




 着物を作り始めたのは、まさに前回の東京オリンピックが始まろうとしていた頃ですから、はや半世紀も経ったと言う事でしょう。
 大きく女性が変わったのは着物は誰かに作ってもらう、買ってもらうという受け身から、自分の目で選び求めると言う事でしょうか、これはすなわち女性の自立ということなのでしょう。

 今回、60周年記念作品にあたり染めた緑色の薔薇の訪問着は、そんなこれからの女性たちにエールを贈るつもりで染めました。けっしておとなしい着物ではありませんが、あえて自らの足で立つ女性を薔薇にたとえて作ってみました。機会があればご覧下さい。
 これからも今この時代を生きる女性に向けての着物づくりを心がけて行くつもりです。私の心のおもむくままに。応援して下さる多くの方に励まされる幸せを感じているこの頃です。