2013年5月8日水曜日

懐かしのブライダルベール



 ゴールデンウイークも遊んでいるうちにあっという間に開けて初夏の陽差しと新緑に溢れる五月もはや、三分の一が過ぎました。 このところ老木の椎の下にはいつもの年より緑濃い葉が地面を覆い尽くすほどに茂っています。


吊り鉢に下げていたブライダルベールの葉がいつのまにか地面いっぱいに広がって可愛らしい白い花を咲かせています。
 増やそうと思ってしたわけでもないのにいつの間にか鉢から降りて来て、横にどんどん広がっていったのはこの場所が気に入っているからなのでしょう。

 昭和50年前後だったでしょうか、鎌倉の友人宅にあった吊り鉢で見たのが初めてでその名のロマンチックな響きと鉢から下がる濃い緑の葉に小さな白い花がいっぱい見えていて本当にブライダルベールと呼ばれるに相応しい姿に憧れた記憶があります。
  メキシコが原産地でツユクサ科ということですが確かに3弁の白い花びらはツユクサに似ています。



 今は鉢から下がるどころか一面に地に蔓延っていますから、若い時にあんなに心ときめいた鉢だったのにと思い出し.これでもかと咲いているブライダルベールを眺めているとあの頃の20代の自分を思い起こしします。
 当時の吊り鉢の園芸の仕方がとても新鮮でお洒落に思えたこと、鎌倉の地によく似合っていたガーデニングだったこと、頼んで少し分けてもらい持ち帰ったあの時のブライダルベールの生き残りが今になって復活したのかもしれません。

 懐かしい気持と憧れた花だったブライダルベールが溢れている小さな庭を前にしばし、しゃがんでひとり感慨にふけって見つめている連休明けの日々です。