うららかな春です。工房の隣の公園の桜は全ての蕾がピンク色に染まり時間を追う毎に蕾が膨らんですでに枝先ではいくつかは開花を始めていて、待ちに待った本当の春が訪れたと思わせる良い季節となりました。
もう二度と会うことが叶わない家族や友人たちが桜の時期にはしきりとまぶたの裏に浮かび上がります。
私の場合はいっしょに散歩した犬まで思い出すのです。はらはらと散る花吹雪の下で見上げている犬の濡れた黒い鼻にも花びらがぴったりと張り付いて可笑しかったこともありました。
桜は華やかででうれしくて悲しい不思議な花です。来年にこの花を見る自分はどうなっているのだろうかと考えてしまいます。
まぁ無事に今年の春を迎えられたからいいとしようかと、来年の事まであれこれと考えるのは止めにしようと、今この瞬間を一生懸命に生きれば良いとしなくてはと、先ほども地震があったのだし、先の事は予測して生きては行けない、なにがあってもおかしくない時代なんだからとこの一年でつくずく思わせられたのです。
自然から学習させられた気もしました。わずか何十年かの自分の経験なんて、なんの役にも立たないことも多い時代になっているなと思う事も最近ではしばしばあります。
自然から学習させられた気もしました。わずか何十年かの自分の経験なんて、なんの役にも立たないことも多い時代になっているなと思う事も最近ではしばしばあります。
春の展示会にいらして下さったHさんにお庭の椿の枝を頂きました。黒詫び助という名の黒臙脂色の椿が珍しくて、始めて見たので感激しました。
椿は挿し木でも根が付くかも知れないと言われたので花が終わったら試してみようかと楽しみが出来ました。
花が咲きそろう今、春の展示会も花の咲くのに連れてだんだんと進んで参ります。久しぶりの方々にもお目にかかれます。やっと落ち着いて仕事に取り組む日々が訪れて来た樣であります。
花が咲きそろう今、春の展示会も花の咲くのに連れてだんだんと進んで参ります。久しぶりの方々にもお目にかかれます。やっと落ち着いて仕事に取り組む日々が訪れて来た樣であります。
今日はあまり小鳥が囀るので椎の木に掛けた餌に林檎を切って載せようか思ったりしている春爛漫の暖かな午後です。