今年初めての着物で遊ぶ「瑠璃の会」は1月31日、目白のメイヤー・ライニンガー礼拝堂で開催されました。連日のはっきりしないお天気の中、雪の不安を抱えながらも、当日は晴天に恵まれて無事に開催の運びとなりました。
着物姿が80人あまり集まり花が咲いたように華やかで青空の下、三々五々と目白に集まり無事に「瑠璃の会」が開かれました。
素敵な音楽とお食事そしてお洒落な気分は、どんな特効薬よりも良く免疫力アップの効果絶大でそれはそれは楽しい会となりました。このたびは30周年記念で感慨深い想いがありました。
出演者のエネルギー溢れる歌の熱気と、明るい日差しが窓から注ぎ、歌にも私たちにも冬の午後の光いっぱいに溢れていました。
あるお客様が「瑠璃色の空になりましたね」と言われました。瑠璃は色々な光を帯びて、さまざまに輝きます。一人一人が個性を放ち、お互いに着物をより深く楽しめるようにという願いが込められています。
1個人の私の想いから始まった着物の会がこんなに長くも続けられたのは,着物好きな皆様のおかげと感謝するばかりです。皆様に着物を着て出かけられるチャンスを作りたくて昭和60年からはじめたのですが、もう30年も過ぎたのかと私自身が驚いています。
今まで着物を取り巻く業界や売り方、着手である方たちの考え方や女性の生き方も含めて景気の良いときも悪い時もあったりした中、私自身着物に携わる仕事を続けてこられたことに、支えて下さった人たちが沢山いたことに今は感謝感謝の気持ちでいっぱいでした。
着物は着てこそ素晴らしい。飾っておく物ではなく着る人により命が吹き込まれ動くことにより素晴らしい衣装となることを今回も実感させて頂きました。
そして何よりも「瑠璃の会」を通して様々な交流がなされていることに人と人をつなぐ広がりが感じられるのも私の楽しみのひとつであります。
いつまで続けられるか分かりませんが「瑠璃の会」を開催出来ることも私の元気の源と考えてこれからも進んで行きたいと思います。
この1月の瑠璃の会を終えてから、新しい新年がまた始まっていくと自分に言い聞かせてこの春の作品作りにも励もうと考えています。2月は私の誕生月なので余計そう思うのかもしれません。
ましてや今年は閏年です。2月29日生まれの私はまだ10代の終わりの年齢だと思う事にしています。少なくても精神年齢はそんなものでしょう。まだまだ制作したい着物や帯がいっぱいありますから。